2012年4月24日火曜日

1つのブチキレには10の理由

感情をおさえきれずに怒りが爆発してしまう状態を切れるといいます。
どの臨界点でブチキレるかは、性格や我慢する力の度合い、コミュニケーション能力などの要素によって人ぞれぞれ異なるでしょうが、多かれ少なかれ切れるに至るまでには複数の伏線があるのだと思います。
ふだんのちょっとしたコミュニケーションの中で感じる違和感、陰口をたたかれていることへの不信感、相手がリーダーとしての行動を示していないことへの不満、言われたとおりにやったのに叱咤されたことへの落胆などなど。
上司として、部下に切れられたこともあります。そのようなときには、「こいつおかしいんじゃないの?」と思ってしまうのですが、実はその背景には、その部下が自分に対して数々の不満をもっていたのだと今になって思います。
小さなガス漏れの蓄積が、大きな爆発につながるわけです。
したがって、普段からこまめなフィードバックや相手の意見の確認などを心がける必要があります。難しいのは、そうしたコミュニケーションの場において、ポジションパワーが働いてしまうことです。
たとえば、不満を言っているように聞こえたら昇進のマイナス材料になるとか、次の役割をもらえなくなるとか、と思えばついつい不満を胸に秘めてしまうでしょう。組織文化として、オープンに言い合い、それを許容するような状態が必要なのだと思います。
ブチキレたり、ブチキレられたりしたら、その伏線として10ぐらいは理由があると思い、それらを列挙してみると、もっとはやい段階で対応できていたことがわかるのではないでしょうか。