2013年7月31日水曜日

好きこそものの上手なれ

日経ヴェリタス 第281号での武者陵司さんの言葉。
「性格は極めて単純明快で、ガキ。ただ、ひたすらにリサーチ。この世の動きがどうなっているんだろう、将来どうなるんだろう、という好奇心以上に私を突き動かすものはありません。」

プロフェッショナルにとって、好きであること、好奇心に突き動かされることは大きな動機づけです。好きなことにとことん取り組める状態は至福のときといえます。好奇心が強いかどうかで、成長の度合いも変わるのではないかとも思います。
閉塞感があっても、好奇心があれば打開できると信じています。
ところで、好奇心を増す要因は何でしょうか?それがわかれば、好奇心の輪を広げ、底上げすることができ、ひいては活気につながりそうですね。

2013年5月8日水曜日

時間どろぼう

時間どろぼうは言う。

  • 時間がないからできない
  • 自分の提案が受け入れられないからできない
  • 協力が得られないからできない


時間どろぼうは、他人の時間を非建設的に消費することに何らの痛痒も感じない。「自分」のことを話すだけである。
時間どろぼうと、「志」とか「仕事の意味」とか本質的な話をしようとしても、プロトコルが合わないのか、まったく前向きな話にならず、ただただ時間が流れてしまう。
時間どろぼうは、そういう人種なのだと受け入れて距離をおくのが最善のようである。

2012年4月24日火曜日

1つのブチキレには10の理由

感情をおさえきれずに怒りが爆発してしまう状態を切れるといいます。
どの臨界点でブチキレるかは、性格や我慢する力の度合い、コミュニケーション能力などの要素によって人ぞれぞれ異なるでしょうが、多かれ少なかれ切れるに至るまでには複数の伏線があるのだと思います。
ふだんのちょっとしたコミュニケーションの中で感じる違和感、陰口をたたかれていることへの不信感、相手がリーダーとしての行動を示していないことへの不満、言われたとおりにやったのに叱咤されたことへの落胆などなど。
上司として、部下に切れられたこともあります。そのようなときには、「こいつおかしいんじゃないの?」と思ってしまうのですが、実はその背景には、その部下が自分に対して数々の不満をもっていたのだと今になって思います。
小さなガス漏れの蓄積が、大きな爆発につながるわけです。
したがって、普段からこまめなフィードバックや相手の意見の確認などを心がける必要があります。難しいのは、そうしたコミュニケーションの場において、ポジションパワーが働いてしまうことです。
たとえば、不満を言っているように聞こえたら昇進のマイナス材料になるとか、次の役割をもらえなくなるとか、と思えばついつい不満を胸に秘めてしまうでしょう。組織文化として、オープンに言い合い、それを許容するような状態が必要なのだと思います。
ブチキレたり、ブチキレられたりしたら、その伏線として10ぐらいは理由があると思い、それらを列挙してみると、もっとはやい段階で対応できていたことがわかるのではないでしょうか。

2012年2月26日日曜日

Blue Washing

先日、元IBMの方とお話ししていたら、IBMの人が必ずしも他の会社でドンピシャで活躍できるわけでもない、という話になりました。
特に、同じような業界に行った場合、「IBMではこうだった」というスタンスが出てしまい、空回りしたり、新たな環境に順応するのに苦労する人もいるようです。
これは、IBMに入るとBlue Washingされるからだそうです。この言葉には感心しました。いわゆるBig Blueに全身を染めてしまう、ウォッシングしてしまう情景が目に浮かぶようです。
いくらスーツを着ていても、身体はブルーに染まったまま。
身体に染み込んだものを洗い落とすのは大変ですね。かくいう私も古巣のBrain Washからとけるのに1年半かかりました。

2011年10月16日日曜日

For the rest of us

Steve Jobs,

あなたは自分の人生の意味を探してモラトリアムを生きていた1980年代後半の私に、テクノロジーの可能性を啓発してくれました。テクノロジーを自分のものにしようと、私はA社に入り、良いチャンスに恵まれました。
あなたが掲げていた「For the rest of us」は、私の心の中に棲み続け、Valueのひとつになりました。
A社での採用面接で、そのテーマで候補者たちと議論したこともあります。
あなたは私の魂をゆさぶりました。

A社で、サラリーマン文化のクライアントとの日々に疑問を感じていたころ、あなたの2005年のStanford Commencementを聞きました。またしても頭をハンマーで殴られました。
自分にとって意味のあることをやる、きょうある命を生きる。
あなたは私の魂を解き放ちました。

Steve, あなたの魂は、これからも私の魂をときに刺激し、時に励ましてくれることでしょう。
Thank you, Steve! Wish you have a good rest.


2011年9月17日土曜日

数字が人格

NASDAQ上場のIT企業の特徴は、Quarter(四半期)毎の目標を達成することがすべてではないかと思えるほど数字への執着が強いことです。
先日、そうしたIT企業のひとつに勤める経営幹部のことばには実感がこもっていました。
「うちみたいな会社では、数字が人格ですから・・・」
なんと言い得て妙な表現でしょうか。
米国のHQ(ヘッドクオーター)からみれば、極東の個々人の顔が見えるわけもなく、レポートに出てくる数字がその人のすべてというわけです。
ITが人類の生活・生き方を変えていくことを期待していますが、その底辺には女工哀史のような世界があります。
ちょっと割り切れない気がします。

2011年4月18日月曜日

こいつは伸びそうだ

A社のもと同僚のホームパーティーで、A社に4か月前に入ったという若者と話しました。「上司からみて、こいつは伸びるぞ、と思う人はどう人だったか」という質問がありました。あらためて思い返してみると、意外と類型化しづらいものです。思考が深い人、好奇心旺盛な人、対人能力にすぐれる人、などなど断片的にはあるのですが。コンサルティングでは、よく「地頭(じあたま)」が良い人が優秀かのように言いますが、そうも思えません。 崖から突き落として、勝手に育つ人は育つ、という意見もあります。たしかに、自分自身もそう思ってきました。 しかし、いま思うと、「勝手に自分で育った」と言っても、実は上司やクライアント、同僚などの集合体の大きな手のひらに包まれて、いつくしまれて育っていたのだとしみじみ感じます。 というわけで、自己主張があり、まわりも認めて応援したり叱咤したくなる人が伸びるということではないかと思います。

2011年2月20日日曜日

虚業

コンサルティングは虚業だ、といわれることがあります。
「虚業」の定義とはなんでしょうか?
「虚業」の反対の「実業」はどのようなもの?
食糧や車や生活用品をつくったり、売ることが実業で、それ以外は虚業?

人づくりという意味では、虚業か実業かによって、「鍛えられる場所か」、「人が育つ場所か」どうかが違ってくることはありません。
感情論で虚業と切り捨てているのであれば、残念なことです。

2010年3月1日月曜日

【鉄則】Don't take it personal!

プロフェッショナルサービスは、プロとして対価を得てサービスを提供するので、クライアントも多くを、そして高いレベルの結果を求めます。

ともすれば、期待はずれということで、さまざまなプレッシャーをクライアントがコンサルタントにかけてきます。

さらに、クライアント内の政治にまきこまれたりすると、コンサルタントは板ばさみになったり、いわれのない攻撃を受けたりします。

私にも、IT側とビジネス側の典型的な対立構造の間に立って、理不尽な思いを強いられたことが多々あります。

そんなときに外国人上司に言われたのが、Don't take it personal!

「クライアントに評価されたい、貢献したい」というのがコンサルタントの行動原理なので、攻撃されると「自分に非があった」、「もっと自分がうまくやっていれば」と自分を責めがちになります。

もちろん、自分に非がある場合には、それを正して向上するのは当然です。

しかし、理屈でない状況においても同じように考えていると、早晩まいってしまいます。


そうしたケースでは、チームとして役割を変えたメンバーを配置して対処するとか、組織としての対応が必要なのです。

決して、「私が」の世界に入り込んではいけません。


プロフェッショナルサービスを永くキャリアとして、長期的にクライアントをハッピーにするための鉄則だと思っています。

2010年2月14日日曜日

bcc

電子メールにbccという機能があります。
もともとは、black carbon copyだったと思うのですが、ほかの人に知られずにこっそり回覧する場合に使います。

bccを使うケースで、前向きな場合はあまりないように思います。
また、bccでメールを受け取った人も、「この送信人は、ほかのときには自分が知らないところで、自分に関連したことをbccで誰かに送っているかもしれない」と疑心暗鬼になります。

送信先に知られずに回覧する場合、いったん送ったメールそのものを、回覧したい人に転送するのがベストではないでしょうか。

コミュニケーションは、人間の心理の上に成り立っているので、そうした配慮も大切なように思います。
いったん生じた不信感は、なかなか払拭できないものですから。