2008年9月19日金曜日

人を育てる

A社は、1から人を育てる組織でした。
新卒で大量に採用し、米国にある研修施設(ベッド数が千数百!)に数週間送り込み、自社の方法論をたたきこみます。その後も、年に1回ぐらいのペースで世界各地の事務所から集まってミーティングや研修があります。
新しく入ってくる人たちに、いかにはやく力をつけてもらい、Feeをとれる人になってもらうか、ということが組織運営の主要テーマでした。
そのために、社内研修、評価、メンタリングなどに多大な時間を使いました。

S社は、経験豊かな人たちを主に採用しています。
事業会社でのマネジメント経験者、コンサルティング会社の幹部経験者などです。
したがって、入ったときから、それなりに一人前であることが期待されています。
その分、人を育てるというA社的な偏執狂さには至っていないように思います。
かつてのマッキンゼーに代表される高ブランド戦略コンサルティングファームもこれに近かったように思います。

人材モデルが極端に違うA社とS社。
文化的にも、A社はよりモノラルで、S社はカラフルなように感じます。
パワー的には、A社は1点突破の爆発力、S社はおとなの渋さ・しぶとさという感じでしょうか・・・?