2008年5月31日土曜日

プロ仲間

仲間のひとりが週末からシンガポールに赴任するということで、急遽、金曜日の夕方に会議室に招集がかかりました。

シニアな人が秘蔵していたワインを開けて、みんなで祝福の乾杯です。
総勢で20数人のプロフェッショナルファームの家族的な良さを体感しました。

ふだんは、それぞれがクライアントワークに従事し、顔を合わせることもないことも多いプロフェッショナルたち。
お互いを認めているので、たまに顔を合わせるだけでも、「仲間」としての連帯意識が強いようです。

紙コップでしたが、秘蔵のワインも美味でした。

2008年5月29日木曜日

マシンを見た

コンサルティングの現場で、クライアントあるいはクライアントになりそうな会社の商品を見せてもらうことがあります。
先日は、カード発行機を見せてもらいました。
刻印から封筒の作成までできるマシンは、5メートルはあろうかというかなりの大きさです。

マシンを見ると、その会社の理念や商品への愛着が伝わってきます。
そのクライアントの成長・成功に貢献したいという気持ちもさらに強まります。

現場を見て思いを共有する。基本ですね。

2008年5月25日日曜日

さすがプロ

以前にダスキンのハウスクリーニングを頼んだことがあります。
数人で来て、徹底的にきれいにしてくれます。
換気扇や洗濯機のドラムなど、素人には手に負えないところを気持ちいいほどピカピカにしてくれます。
終わってお支払いする段では、思わず「さすがプロですね!」と言ってしまいます。



プロフェッショナルにとって、最大の喜びのひとつは、提供したサービスの品質に満足してもらい、「さすがプロ」と言ってもらえることだと思います。

これまでに、心をこめてそのように言っていただけたケースのほとんどは、クライアントと「パートナーとして一緒に汗を流す」という感覚を共有できたときです。

コンサルタントへの殺し文句は、「さすがプロ」ということでしょうか。

2008年5月17日土曜日

One Firm ワン ファーム

成功しているプロフェッショナルファームには、いくつかの特徴があります。

1つは、One Firmである、ということです。
すなわち、国境や人種、性別、年齢などをこえて、1つの会社としてだれもがプロフェッショナルとして認められ、公平であるということです。

はじめて入社したコンサルティングファームのキャッチフレーズに、One Firm Concept というのがありました。
日本の事務所は、日本企業のクライアントがほとんどで、プロジェクトの構成メンバーも日本人ばかり。
グローバルな会社だと実感するのは、海外の研修所で世界中から集まるコンサルタントと学ぶときぐらいでした。
しかし、会社の成長とともに国境の垣根が低くなり、少しずつOne Firm Concept を体感できるようになってきました。
いまでは、やみつきというか、やめられない!という感じです。

One Firm であるためには、世界で共通のインフラへの継続的な投資が欠かせません。
インフラは、同じ情報システムを使うということもあるし、教育も方法論もあります。
そして、プロフェッショナルたちは、そのインフラを自分のものとし、メリットを享受し、要望を出してインフラの絶えざる改善を続けます。

そのファームのインフラをみると、その会社の文化や特徴、将来性まで見えてくるように思えるほどです。
インフラのノウハウは、競争優位を守るために企業秘密であると思いますが、世の中全体の向上のために、いいものは広まっていくといいなあと思います。

2008年5月5日月曜日

プロフェッショナル・サービスとは?

プロフェッショナル・サービスとは、「その道のプロによる提案・解決のためのサービス」です。
医者、弁護士、税理士、コンサルタント、ファイナンシャルアドバイザー、カウンセラー、コーチなど、特定分野で技を磨き、その技によってサービスを提供します。

自営、Independent Contractor、開業といろいろな形態がありますが、ファーム(会社組織)として運営しているケースもあります。
弁護士事務所、コンサルティングファーム、会計事務所などです。

ブランド力が高かったり、実績を積み上げながら成長を続けているファームの多くはグローバルに展開し、パートナーシップで運営しています。

こうしたファームは、構成メンバー(社員)それぞれがプロとして切磋琢磨する意欲が高く、同時にプライドも高く、仕事環境や報酬への要求・期待も高く、本人に求められる技量や能力、人間力もまた高いのです。

このような組織をどう運営し、成長させていくのか。
それぞれのファームが試行錯誤と変革を繰り返して模索しています。

デービッド・マイスターの「プロフェッショナル・サービス・ファーム」は、ファーム経営を体系的にあらわした優れた著作だと思います。
ここで述べられている課題や行動などは、特殊な世界の話ではなく、個人が自立して会社組織の中で成長するという観点からもおおいに参考になります。

私には、特に以下の章が読み応え有りました。
  • 第15章 動機付けの危機
  • 第19章 ナショナル・プラクティスリーダーの役割
  • 第27章 ザ・ワンファーム・ファーム

私が社会人になってはじめてのコンサルティング・ファームのスローガンのひとつは、"One Firm Concept"というものでした。
このコンセプトを体現することのすばらしさを味わってきたので、第27章は特にすんなりと読めました。

21世紀は、カイシャでなく、プロとしての個人が主役の時代になってほしいものです。