2009年5月30日土曜日

基本動作の大切さ

同じプロフェッショナルサービスとはいえ、仕事内容のかなり異なるS社に入って1年。
ちょうど仕事にもなれてきた一方で「生兵法はけがのもと」とならないように気を引き締めるべき頃合いです。

1年たって思うことは、それぞれの会社にとって大切な基本動作というものがあり、はじめのうちにそれを身につけることが長いキャリアにつながるということです。

思えば、以前にいたA社では、社会人としてスタートした直後に徹底的に洗脳(?)されたので、いやでも基本動作がしみつきました。

人生後半戦にいる今、新しい環境でそこに必要な基本動作を習得することは、案外と難しものです。
「基本動作習得マニュアル」があるわけではないので、気付いたことを書き出して見直すようにしています。それでも、実際のビジネスの実践においては、つい以前のやり方でやってしまったりします。

「変わること」と「基本を徹底すること」が、プロフェッショナルの成功の秘訣なのかなあ、と思うきょうこの頃です。

2009年5月24日日曜日

DeMotivational Leader

Motivational Leader は、組織をモチベートして全体のパフォーマンスを高め、また帰属する人に満足感・幸福感をもたらします。

では、DeMotivational Leader はどんな人でしょうか?
  • 部下の話を聞くといいながら、自説をとうとうと述べる
  • 否定から入る
  • ほめない
  • 感謝しない
  • 決めない
  • 目標を明示しない
  • 話が長い
  • 言っていることがぶれる
  • 保身に走る
私自身の経験で、もっともモチベーションを下げて入れたリーダーA氏は、こんな人でした。
  • 経営会議で、いきなり数字の話から入り、経営の方向性や組織の活性化などアクションにつながる話は付け足し。いつも数字中心の暗ーい会議
  • とある案件がなかなか成約に至らないときに、頻繁に相談をもちかけていたにも関わらず、別のB氏に「なんとかしろ」と指示し、このB氏がまた見当外れのことを言ってくる
  • なんとか成約したあとに、社内承認プロセス上の問題があとからわかり、さらに上にいたアメリカ人の上様のお白州に引き出されるが、なんとA氏は上様の横にすわり、お沙汰を下す側にすましてすわっている・・・・
お天道様は見ていらっしゃったのか、A氏は間もなく会社にいなくなりました。

2009年5月23日土曜日

苦汁その1

プロフェッショナル・サービス稼業を長くやっていると、苦汁をなめさせられる経験も増えます。
これがまた成長の糧となるのですが、やはり苦いものです。
苦さは、決して消えることがないように思います。
だからこそ、次に活かそうと考えるのでしょう。

都市銀行の事務改革プロジェクトを受注したときのこと。
そもそも、あとから聞くと、頭取が「内から帰られないのであれば、外から変えろ」と指示を出し、いやいやコンサルティング会社を使うことになったようです。
チーム編成にも苦労しつつ、3ヶ月の苦闘の末に、結果的には何も変わりませんでした。
自分の非力を素直に認める一方で、プロジェクト後にもお付き合いが続く方が1人もつくれなかったのは初めてのことでした。
該当部署をたばねるAさんに、終了時に「まあ、そちらはいい勉強をしたのだろうけど。くれぐれもうちの情報を他でもらさないように」と言われたときには、さすがに頭に血がのぼりました。上司にすぐ諌められましたが。
いま思えば青いかぎりです。

そして数年後、家族旅行の際にふとテレビを見ると、なんと大規模システム障害が発生し、めでたく出世されたAさんが深く頭を下げているではないですか!
いやはや、人生いろいろです。