2008年7月13日日曜日

A社とS社について

これまでに、2つのプロフェッショナル・サービスの会社で働きました。
A社に16年と9か月、S社は2008年5月からです。

S社で2ヶ月ちょっと、すでに比較文化論を書きたいという欲求がおさえられなくなってきました。
まだ見方が新鮮なうちに書き綴っていきたいと思います。

A社はいまや世界に18万人いて、NYSEに上場。
B社はプライベートカンパニーでパートナーシップ。世界にプロフェッショナルが400人ほどです。

S社でまず驚いたのは、クライアントの8割から9割が外資系、社内も英語主体ということです。
S社のビジネスの根幹であるデータベースは、英語のみ(日本語は、文書として添付可)なので、英語でやりとりするのが当たり前になっています。
A社は、日本では日本企業主体で、かなりドメスティックな会社だったので、英語の世界になれるのに少しとまどいました。

しかし、なれてくると英語はプログラミング言語や記号のようなものなので、単純な伝達や情報共有には余計な言い回しをしないですむ分、楽です。

それでも、日本人の外部の方にまで英語でメールしているプロフェッショナル(日本人です)が多いのには、びっくりしました。
やればできるというか、これもスタンスを貫きとおすということなのでしょうね。

2008年7月12日土曜日

雑にならない

プロフェッショナルサービスに限らないことですが、「雑にならないこと」は大切だと思います。
どうしても忙しいと雑になってきます。
また、「馴れ」によって雑になることもあります。

スポーツのプロは、基本動作・基本技術に忠実であり、そのための基礎練習を欠かしません。
同じように、プロフェッショナルサービスを高品質に提供していくことは、「雑にならないこと」の積み重ねだと思います。
メリハリを大切にしつつ、手を抜かない。
当たり前のようですが、ビジネス好調・評判上昇といったときには特に気をつけたいものです。

2008年7月11日金曜日

虎合の集

プロフェッショナルからなるミーティングは、それぞれが言いたいことだけを言ってだらだら話して終わったりします。

組織論として、ピラミッド型組織とパートナーシップによるフラット型組織とでは意志決定のあり方に違いがあります。

ピラミッド型だと、上が決めて下をひっぱるという形なので、意志決定もトップダウンでいきます。
フラット型は、きわめて決まり方が曖昧です。
基本的には多数決ですが、アクションにつながる決にすら至らないことがあります。
ただの意見交換というか、発散で会議が終わってしまうのです。

会議のやり方をクライアントに講釈するコンサルタント自身が、自分たちの会議ではお粗末だったりします。
プロフェッショナルの各々は、クライアント組織などでリーダーやマネジャーの役割をするときには虎です。しかし、虎たちだけが集まると、烏合の衆ならぬ虎合の衆になってしまいます。
そこで、獅子が1人必要になったりするから、組織というのは面白いものです。