2009年3月15日日曜日

【奇人列伝】 TS氏の勝ちパターン

A社に入社した新人の私にとって、はじめてのプロジェクトがはじめての社会人経験でありました。
世の中の常識のなんたるかを知らない、ただのうすらぼんやりの私にとって、プロジェクトマネジャーTS氏はカッコよく絶対的存在でした。

配属初日、TS氏はやおら「勝ちパターンを言ってみろ」と聞いてきました。
「ダントツぶっちぎりです」と答えると、目を細めて「よし!」とうなづいていました。
「他力本願です」と答えた人には、ずっこけていました。

とにかく気合が好きで、お昼をご一緒すると鰻か肉。
プロジェクトメンバーも自然と体育会のノリになります。

ある飲み会で、いよいよ「TSさんの勝ちパターンは何ですか?」と一同聞きました。
すると、
「まっくらな部屋に俺だけひとりポツンと座って、じーっとじっとじっと念じて念じて
相手を念じ殺す!

マジでこわかったっす・・・。

2009年3月14日土曜日

異邦人

モノカルチャーは危険です。
エンロン問題をトリガーに消えたアンダーセンは、他の大手会計事務所が合併を繰り返したのとは一線を画して純血で成長しました。
ベクトルが同じで、みんなのパワーを結集すれば成功するという環境では、モノカルチャーはハイパフォーマンスです。
一方で、なにか問題が起きたとき、ダウントレンドのときに、モノカルチャーは信じられない脆さをみせます。
日本企業も、日本人ばかり・同じ会社の生え抜きばかりのモノカルチャーで高度成長期は成功しました。
1990年のバブル崩壊後は、アップダウンの激しい環境下で、かなりモノカルチャーの負の面が出てきているように思います。

社外取締役などは、まさにモノカルチャーに別の血を注ぎ込み、特にいまのようなダウントレンドにおいて意味をもつガバナンス手法でしょう。
モノカルチャーには、異邦人が必要なのです。
異邦人がどれだけ流動し、あるいは流動によってどれだけ異邦人が誕生し、モノラルをカラフルにしていけるかで、日本のこれからの活力が大きく変わると思います。

異邦人としてのプロフェッショナルや、異邦人を生み出すプロフェッショナルの活躍の場も増えていってほしいものです。

2009年3月8日日曜日

成長する理由

A社はなぜ1990年代から、あれだけ連続的に大きく成長してきたのでしょうか?
  • セールスマインド(営業専任はほとんどいない。プロジェクトメンバーは、デリバリーをしながら次フェーズを売る、他の案件を売る、という習性をたたきこまれる。)
  • 自己規律(グローバルに一律の方法論・スタンダードに固執。お客や競合他社からは、まるでアンダロイドだと言われる。)
  • 変革パラノイア(中の人間ですらあきれるほどコロコロと組織を変え、戦略を変え、社名を変え、非公開から公開にまでなる)
この3つが大きかったと思います。

いまいるS社は、ビジネスモデルが違うので、次のような点が成長ドライバーになるのではないかと考えています。
  • One Global Team and Database
  • Gold Standard
  • Power of Networking
そのうち、具体例をもとに検証してみます。

2009年3月7日土曜日

ふと、原点に帰りたくなるとき、このスピーチを聞きます。
何度聞いても、感動します。

思えば、私がさんざん回り道をして、25歳にしてようやく社会に出てコンサルティングA社に入ったのも、スティーブ・ジョブスが縁でした。
私にとっては、神です。

2009年3月1日日曜日

Firm History

PSFの歴史をみると、その会社のDNAがなんとなく伝わってきます。
このDNAは、けっこう強烈です。
コンサルティング会社を買収しても、なかなか融合が難しいのは、DNAが濃いからです。

2009年2月21日土曜日

霊魂

プロフェッショナルとして、いろいろな方にお会いして真剣勝負で話をしていると、お会いしたあとに幸福感を感じる場合と、空虚さを感じる場合があります。
なにも感じない場合もあります。

最近、どうもその方の霊魂をどう感じたか、によってお会いした後の感覚が決まるのかなあという気がしています。
宗教が入っているわけではありません。

霊魂がきれいな人:自分の信念があり、感謝の気持ちを忘れず、未来のため、人のために何か貢献しようと思っている。

霊魂が濁っている人:自分の損得勘定が先に来る、人の悪口を言う、感謝しない。

よい霊魂にお会いできた日は、よる一杯やりながら、しみじみ有難かったなあ、と余韻を楽しんでいます。

2009年2月13日金曜日

Force of Character

「人間力」って英語でなんて言うんだろう?
アメリカ人のクライアントが、"Force of Character"と教えてくれました。

Force - スターウォーズのフォースを連想させて、なんかいい感じです。

2009年2月8日日曜日

ネットワーキング




プロフェッショナルが楽しいひとときのひとつに、ネットワーキングがあるように思います。
他のプロフェッショナルとのネットワーキングによって、自分の世界が広がる、あるいは何か新しいアイデアが生まれる。ワクワクする瞬間です。

そのようなネットワーキングのハブとなること。
そういう役割をもったプロフェッショナルでいることもまた、楽しいことです。


2009年1月25日日曜日

DNA

PSAの求心力のひとつは、DNAにあると思います。
リクルート出身の人に会うと、必ずといっていいほど、次のことばがしみついています。
(少なくとも、私が会った人たちは・・・)
「みずから機会を創り、機会によってみずからを変えよ」

創業者が考え、プレートにして卓上においていたということばです。
このDNAは強烈で、リクルート自身だけでなく、各方面に人が出て行って、このDNAを体現しています。

先日も、たまたま会った人の机の上にこのことばがプレートにしてあり、聞くとやはりリクルート出身の方でした。
しかも、日本語だけでなく、中国語と英語まで併記してあります。

共通言語というか、ことばの力は偉大ですね。

2008年12月13日土曜日

コンサルタントという職業は一生の仕事になり得るか

コンサルタントという職業は一生の仕事になり得るか、という質問を受けました。

整理して考えてみると、
  • コンサルタント会社に入ると、しばらくは見習いでもいいが、やがて自分でクライアントを開拓し、サービスを売り、高品質で提供する役割になる。多かれ少なかれ、クライアントはそのコンサルタントに頼みたいと思って発注するので、自分のブランドをつくることも大事になる。
  • ブランドができて、クライアントに信頼され、自分の信じるサービスを提供できる状態をつくれれば、これほど楽しいことはない。
  • 逆に、ただのワーカーになってしまうと、将来展望もなく、きわめて不安定な状況におちいる。
私のように、プロフェッショナルサービスの世界しか知らない者が、社内の人間関係の複雑な事業会社に入ることが考えにくいように、「カイシャ」や「組織」の論理で育ってきた人がコンサルタントに転身するのも、また壁は高いように思います。

ということで、一生の仕事になり得るかというと、ひとえに向き・不向きによるように思います。

そういえば、超トップブランドの戦略コンサルティングファームに20年いた人が、「日本のコンサルティング業界がダメなのは、コンサルティングを事業会社のマネジメントになるための経由地としか考えていない人ばかりで、この業界でずっとやろうという人がいないことだ。」と言っていました。
ロールモデルが少ないということも、表題の疑問につながっていることでしょう。