2008年5月17日土曜日

One Firm ワン ファーム

成功しているプロフェッショナルファームには、いくつかの特徴があります。

1つは、One Firmである、ということです。
すなわち、国境や人種、性別、年齢などをこえて、1つの会社としてだれもがプロフェッショナルとして認められ、公平であるということです。

はじめて入社したコンサルティングファームのキャッチフレーズに、One Firm Concept というのがありました。
日本の事務所は、日本企業のクライアントがほとんどで、プロジェクトの構成メンバーも日本人ばかり。
グローバルな会社だと実感するのは、海外の研修所で世界中から集まるコンサルタントと学ぶときぐらいでした。
しかし、会社の成長とともに国境の垣根が低くなり、少しずつOne Firm Concept を体感できるようになってきました。
いまでは、やみつきというか、やめられない!という感じです。

One Firm であるためには、世界で共通のインフラへの継続的な投資が欠かせません。
インフラは、同じ情報システムを使うということもあるし、教育も方法論もあります。
そして、プロフェッショナルたちは、そのインフラを自分のものとし、メリットを享受し、要望を出してインフラの絶えざる改善を続けます。

そのファームのインフラをみると、その会社の文化や特徴、将来性まで見えてくるように思えるほどです。
インフラのノウハウは、競争優位を守るために企業秘密であると思いますが、世の中全体の向上のために、いいものは広まっていくといいなあと思います。